搬送工数の削減に成功
会社紹介
SBS東芝ロジスティクス株式会社は、1974年に『東芝物流株式会社』として設立した、ロジエンジニアリング・設計から、リソース調達・保管・荷役・輸送などのオペレーションを一貫して展開し提供する物流会社です。
2020年11月よりSBSグループの仲間入りを果たし、2021年1月、SBS東芝ロジスティクスに社名変更致しました。
当社は経営方針として“ナンバーワン4PL(フォーピーエル)カンパニー”をビジョンに掲げ、ロジスティクスの視点で調達・生産・販売をスルーした全体最適を実現することにより、お客様への貢献を目指しています。
当社の掲げる4PLソリューションは、ロジ全体をプロデュースさせていただくことです。具体的には、お客様の物流部門として、事業戦略を達成させるための物流戦略を策定します。また策定した施策を提案して終わりではなく、実践をすることを“売り”にさせていただいております。
CarriRo®ご導入前のビジネス上の課題
今回導入したのは大阪にある西日本の家電物流拠点で、電材系(住宅照明他)から大型家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・TV他)を扱っている倉庫になります。
現状の課題の一つとして、フォークオペレーター不足があります。同倉庫では、海外より一日当たり50feuの入荷がありますが、フォークリフトによる荷役作業がメインの職場であり、物量波動は現有作業員の時間外等でカバーするのが常態化しておりました。
世間同様、私達の地区もフォークオペレーターの集人に苦戦しており、今回、人手不足解消のために電材系 (住宅照明他)のエリアにAGVを導入して、そこで働いてるフォークリフト従事者の配置変更を図り全体の負荷分散を図りたいと思いました。
CarriRo®をご導入された理由
導入理由としては、大きく3つあります。
- 他拠点での導入実績があり運搬レスで省人化が図れた
2年前に弊社の大阪にある管轄拠点でキャリロを導入しており、フォークマン作業の比率が 高い職場においても一定の効果を確認出来ました。現場の作業員もキャリロを知っているメンバーがいたため、導入に対しては抵抗感無く進めることが出来ました。
- 弊社独自開発の運搬治具とベストマッチ
弊社の技術部門には独自のAGV搬送治具を作成する技術を有しており、倉庫形状や荷物の特性に合わせた専用治具の開発を行いました。
今回は電球系製品をパレットに積み合わせして運搬するということで実際どういう設計が良いか、日々試行錯誤しました。
現場の意見を取り入れつつ前回の技術を応用する形で設計したため、作業員からも操作の容易さについて評価頂き、導入について前向きに取り組んで貰えました。
- 搬送能力向上でより汎用性アップ
最後にZMP社より新型のキャリロを紹介頂きました。
以前のキャリロにはカルガモ式の機能がついていましたが、弊社としては使用頻度が少なく逆に搬送重量をより上げたいという要望があったのですが、今回のキャリロベーシックはそれぞれオプションで必要なパーツを選択することが出来るため、カルガモ機能を止めて搬送重量を上げた設計にすることで搬送範囲の拡大に繋がりました。
CarriRo®ご導入後の効果
導入して間もないため現時点の効果としては▲1名程度の工数削減に寄与しております。
効果としては、大きく2つになります。
- 搬送をキャリロが負担してくれたお陰で搬送工数の削減に繋がりました。
搬送に掛っていた工数が削減されることで現場作業員が主作業(ピッキング)に集中することが出来て全体の効率向上に繋がり、作業終了時間を早めることが出来ました。
- 新型のキャリロは搬送重量が上がったことで搬送可能な商品群も拡大し、手荷役で対応出来る範囲が拡がりました。
初期の課題であったフォークマンの充当はまだ解決していませんが、多層階へフォークマンが応援に積極的に行けるようになることで他フロアの負荷軽減に繋がっています。
今後の展開
弊社としてはキャリロの導入は2拠点目となります。現在、弊社は新規顧客の獲得に力を入れておりますので、業務受託の際には人手不足対策の一環でキャリロの活用を検討していきたいと思います。
弊社は、物流専門企業であるSBSグループになり、これから荷主からの期待が益々大きくなり、お客様目線で付加価値の提供が求められております。一方で、人口減少の中、人手不足は深刻な問題であり、弊社技術を駆使してロボット化にも取り組み、お客様に喜ばれる物流サービスの提供を進めて参ります。